全身を一弾と化し、すべてのパワーを敵にたたきつける! |
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2004年にサンプルの発表があったときは「ついに獄長が登場か!」と感無量であった。 北斗の拳のフィギュアが登場し始めてかなりの年月が経つが、造型師の間では当初から作りたいキャラクターとして誌面にも名前があがることもあった。しかし密かに期待しつつも「売れるのか?」とほとんど商品化は諦めていた。ここへ来てコレクションフィギュアも主要キャラクタが出つくして、ようやくシリーズに名前があがり年月を感じる。しかし満を持してリリースされたウイグルは、待ったかいを感じさせるものだった。北斗の拳コレクションフィギュアに、これほどの筋肉描写があっただろうか!サンプル画像の発表があったとき、思わず息をのんだ。ケンシロウを撃破した肉弾ほこる猛将も面目躍如といったところか。同時に発表されたラオウ・カーネルを圧倒する存在感をはなっている。実際、オークションなどで見ていると他の2体に比べて人気がかなり高いようだ。バラで入手するのは、店頭の方がいいかもしれない。 デザインは原作のイメージ通りマッシブな体躯で、2回目の登場シーンを再現しているようだ→。挑戦者を待ち、静かに闘志を燃やすウイグルの内証を表すポーズを選択している。ただ、このシーンは後シーンにくらべてボディビルダーの様にウエストが極端に締まっており、後半の蒙古覇極道につながる重量感が今ひとつ物足りない。体幹部が細いと蒙古覇極道の衝撃にはとても耐えられないだろうが、先の原作カットの忠実度をとったようだ。カラーリングは週刊ジャンプの二色刷りカットを参考にしているのか、テレビ版映画版とも異なる。兜の羽根飾りが赤いのは、少々どっきりする。vol.11のハート様がサンプル色からリリース版で修正されたのでウイグルも修正されるのかと思っていたが、そのままであった。まあこれはこれで重厚な渋い配色とも言える。顔の彩色は・・・・作りがいいだけにちょっと残念。スタチュー版を望みたいところだ。 ともあれ、これまで実力者ながら顧みられてこなかった怪力巨漢ザコに、ここまで魂を吹き込まれた造型は快挙だ(というか本シリーズの中でもダントツの出来?)。造型師の心意気に感服! |
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