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断幻の格闘技

物語

泰山流千条鞭によって絡め取られたケンシロウに、ウイグル獄長は必殺の奥義を用意していた。「カサンドラ獄長、ウイグルの真の姿を見るがいい!!」みるみる全身の筋肉が隆起し、構え組んだ巨大な肩の肉は鋼鉄と化した。見たこともないウイグルの構えに一同からどよめきが上がる。

 

補完理由

このシーンの元絵 これから見せ場のシーンだというのに、このクズレれでは敵が弱く見えるぐらいだ。 構える前のシーンは干した洗濯物のような筋肉だし全身に力をみなぎらせる一連のシーンは、肩だけ不自然に膨らむ。逆にしぼんだような凸凹が強調されて極めて不自然 蒙古覇極道の要となる肩の筋肉が誇張されるのは分かるが、爆発的な衝撃を支えるには、からだ全体が強靱でなくては耐えられないはずだ。原哲夫の原作でもウイグルの肩が一瞬のうちに肥大するが、うまく異形にならずにとどめており、さすがだ。鋼鉄の肩の表現の中にも筋肉の張りは失われていない。 筋肉のバルクアップと鬼気迫る気迫があれば表現としては十分だと思う。

一方カナメは、それでは生身のかただの柔らかさが残ってしまうと思ったのか、悪役としての派手さがほしいと思ったのか、記号的に筋肉の凹凸を過剰にした結果、枯れた大木が肩にくっついた様な描写になってしまっている。これが当時のカナメの限界だったのか? これではウイグルの真骨頂とも言うべき蒙古覇極道も台無しだ。ただ、パワーをため込む際に闘気が立ち上るところは、なかなかグッと来る演出だったので補完絵にも残した。

 

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