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挑発

物語

「わしのペットの餌にしてくれよう」衛士ラウガとフウガの裏切りに対し、ウイグル獄長は人質の処刑を執り行う。しかし、「覚悟の決まった男を殺すのはおもしろくない」と寸前で中止してしまう。まず救世主としてケンシロウに賭けたいちるの希望を打ち砕いてから処刑してやろうと、余裕ぶりを見せつける。そんなウイグルをケンシロウは全く意に介せず、「話はそれだけか、かかってこい」と挑発する。たちまち目を剥くウイグル。泰山流双条鞭を繰り出しケンシロウに襲いかかる。

補完理由

このシーンの元絵 鞭を操ると言うより腕をぶん回しているのがわかる。 動画枚数が足りないのか、子供が暴れてるように見える。 鞭のスピードは、鞭先のスナップによって瞬間的に倍増する。腕を大きく振り切っていては、スピードがその都度死んでしまい、スナップがかからない。 しかし、1枚の絵としては、その方が見栄えがする。 不本意ながら私も後者の立場を取った。

ウイグルが調子に乗ってくるに従って、作画もカナメ独特のアクション(暴走)を始める   しかし、ウイグルよりもこのケンシロウのウエストの細さは異常だ。ウエストの細さにアニメーターが何かこだわっているように思えてならない。ヒーローはスマートでなくてはならない、という強迫観念があるのか? しかしやりすぎは禁物だ。 スマートにしたいが逞しい格闘家でもあるので、ウエストはそのままで胸だけ逆三角形に膨らましました・・・・といった具合だ。 記号の足し算をすれば描ける、という貧弱な発想が透けて見える。

獄長と鞭

刑具として代表格な鞭。 かなり古い歴史を持つ。 もともと家畜の調教に使われ、付き従わぬ者を懲らしめる、それが罪人に対してもつかわれた見ていいだろう。 ありふれた物で一見おそろしく見えないが、これを300回500回打たれるとほぼ死刑となるらしい。 昔の中国では死なせないように回数を100回に限定するなど法律が作られたほど。しかし、鞭の先に鉄菱鉄球などを付けると数回で死んでしまうこともあるそうだ。

さて獄長と鞭の関係だが、監獄で囚人たちを従わせる道具として鞭は、記号的に外せない小道具だ。 先にも書いたとおり拳王に組せぬ者に抵抗を諦めさせ、ならずどもに拳王軍としての規律と忠誠をたたき込む、まさに調教としての鞭、そして蒙古覇極道に代表される草原の民を所以とする記号としてもウイグル獄長に無くてはならない持ち物と言えよう。

実際、奥義である蒙古覇極道は体を接触させる接近戦であるため、中長距離戦には鞭と、使い分けができている。鞭と言ってあなどることなかれ。ライガ・フウガの二神風邪雷拳を一瞬で見切ったケンシロウですら、すぐにはウイグルの鞭の動きを見きることができずウイグルの鞭の雨にしばらく耐えなければならなかった。レイにいたっては全く見えていない。映画版でレイがケンシロウの代わりに鞭の先を結んで見せたが、それはなぜか?答えは簡単である。レイでも見切れるようにスローでやったからである。笑

 

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