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最後の一撃

物語

振り下ろされたウイグル獄長の仕掛け刀をケンシロウは難なくかわすと、こめかみに鉄拳を見舞う。ひるんだウイグルにさらに百裂拳を浴びせかける。もはや、なすがままのウイグルの巨体は、最後の一撃で宙に舞った。

補完理由

この補完絵の元絵。この辺りは完全に作画が暴走している、というより悪のりだ。 ヘルメットの角はないと物足りないので補完絵では書き足した。

この作画、悪役とはいえ拳王がカサンドラを任せ、トキの身柄を預けるまでの男を 死すべきギャグキャラとしてここまで貶めるのは拳王の判断を辱め、さらには拳王が築こうとした「力による秩序」の構築をギャグだと言うのと同じ事だ。残忍な殺人拳で罪悪感なく敵を吹き飛ばすには、殺しても良心の呵責を受けないムシケラであることをインプットしなければならない。原作でも、力を鼻にかけ悪行を重ねる凶悪な敵が、幾度となく醜く弾け飛ぶシーンにその意図が見て取れる。ウイグルの場合も、鬼も恐れる恐怖の暴君ぶりがケンシロウとの闘いで次々破られて、最期は自ら用意した墓穴に巨体を押し込められるという屈辱的な罰をうけ、醜く砕け散っている。おそらくカナメプロもそれを踏襲していたからこそ、コイツはいじってもいいキャラだと認識したのであろう。しかしそれはヒーローの惨殺行為を成立させるための免罪符であり、決して殺されるべきギャグキャラの[サイン]ではない。でなければ拳王軍の重鎮たちでさえ、さらなるギャグ集団になってしまう。 

北斗百裂拳

破顔拳とならび、もっとも残忍な吹き飛び方をする百裂拳。 ケンシロウの怒りと憎しみの深さをそのまま突きの数に反映したような印象だ。ウイグルに刺されたトドメの拳法は原作では名前を言ってないが、テレビ版では百裂拳と言っている。 しかし、他の百裂拳では上半身様々な場所にヒットしているのに対し、ウイグルへのトドメはほぼ頭に集中している。 もしかするとこれは別の拳かもしれない。 

ケンシロウが宣告した通りウイグルの巨体を折りたたむには、どうすればいいのか? そのためには、体内部を直接破壊しているのではなく、運動中枢に作用させ関節と筋肉のリミッターをはずし、巨体を折り曲げ狭い墓穴に押し込まれるのと同時に、ウイグル本人の甚大な筋力の暴走させればよい。 それによって体の内圧が異常に高まり、内臓破裂を起こさせたのではないかと思われる。 関節がはずれれば、無理な姿勢でもたためるし、肺が潰れるだけでも体の体積はかなり小さくなる。 それで狭い墓穴におさまったのではないだろうか。 後に北斗神拳を受けながらも墓穴から這い上がるという前代未聞の執念を見せるウイグルではあるが、部分的な内臓破裂だけであればウイグルの強靱な体力でしばらくして息を吹き返すことも十分考えられる。

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