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ウイグル獄長 large image

不落のカサンドラ伝説の男

物語

トキが捕らわれていることを知ったケンシロウ一行はカサンドラへと向かう。しかしそこは、鬼の哭く街と恐れられた死封の監獄島だった。未だかつて破られたことがないカサンドラ伝説、それは獄長ウイグルの伝説に他ならなかった。いよいよ迫ったケンシロウの到来にウイグルは、たぎる闘志をおさえて挑戦者を迎える。

補完理由

このシーンの元絵 いよいよカサンドラ伝説ウイグル獄長がアニメに登場!原作のイメージで期待していたら、なんだか微妙に違う。 心配はその後的中する。

 

獄長の使命とは

カサンドラは凶悪犯や拳王に組せぬ武闘家たちを一生閉じこめておく監獄だった。そのため、荒くれ者や腕に覚えのある囚人たちをも、ねじ伏せておくだけの支配者が必要であったでろう。その点、ウイグル獄長は見た目の威圧感は言うに及ばずカサンドラ伝説と称される実力の持ち主。また、北斗神拳のトキを幽閉しケンシロウとの邂逅を阻むという大役を受けていることからも、拳王から厚い信頼を受けていたことが分かる。

しかしながら、半病人と言ってもトキの強さはウイグルなど者ともしないことは、拳王も分かり切っていたはずである。トキは病の身を引きずって旅をするより、故意に捕まってケンシロウが探し当てるまでカサンドラにいた方が得策だと思ったに違いないし拳王もそれを理解していたはずである。拳王にとってもトキは危険な存在なので手元には置けないが、カサンドラであれば万一、ケンシロウと合流することがあっても、ウイグルを捨て駒として時間稼ぎをさせ、その間に迎え撃つ体制を整えることを考えたのではないだろうか。実際、ウイグルが倒されて間もなく拳王親衛隊がカサンドラに到着している。当然ウイグルは真っ先に拳王の耳に届けているはずである。 (後のラオウ外伝「天の覇王」によれば、ラオウに組することを拒否したトキは村人全員を人質にされ、なかば自ら幽閉された)

それにしてもウイグルの拳王に対する使命感は大したものである。トキを幽閉するという大役はあるものの、ケンシロウを一度は撃破するだけの実力を持ちながら、拳王直属の部下でありながら牢の番人に甘んじ、囚人相手に覇をふるうだけである。むしろ居ながらにして骨のある挑戦者が集まり、闘志を持て余すことがない獄長という職務に満足し、捨て駒とも知らず拳王の信頼に応えるべく使命に燃えたのかもしれない。 そればかりか自らの死を招く原因となる拳王から預かった大切な囚人トキに万一のことがあってはならないと、健康管理にさえ気を遣わざるをえなかっただろう。

さらに極めつけは、死闘の末ケンシロウに体を潰されても墓穴からはい上がり、拳王の下した「トキと会わせてはならない」という命令を果たそうとする並々ならぬ執念だ。 しかし哀れなりウイグル、期待どおり時間稼ぎには十分な働きだった。

 

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