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落日のカサンドラ

物語

肩の肉を引き裂かれたウイグル獄長に、もはや敗色は明らかであった。巨大なカサンドラ伝説の威信は見る影もなく地に墜ち、誰もがウイグルを見放した。もはや、なすすべのないウイグル。

補完理由

このシーンの元絵  原作では、疲れと激痛でウイグルが顔をゆがめる表情が表現されているが、テレビ版では信じられないという驚きと失意で、その後につながる執念の闘争心はすっかり消えてしまっている。 闘争心をくじかれそうになりながら、必死に耐えている表情がほしいと思った。 テレビ版オリジナルのセリフ「なんにも聞こえんなぁ・・・・」は、頭の鈍い悪役の愚かな強がりにしか聞こえない。 「不滅と言ったら不滅なのだ!」は、まるで子供がダダをこねているようだ。

悪役だって痛いんだ

力で押すウイグルとの膠着状態の中、ケンシロウが、渾身の力でウイグルの筋肉を引き裂いた。 北斗の拳の中でもかなり痛そうなシーンの一つだ。 しかしこれが怪力巨漢タイプの宿命、ならばこの不屈の闘志、我がカサンドラ伝説の最後の輝きにかえて・・・・・。 最後の突進シーンの前に見せる「一瞬の溜め」に漢を感じてしまう。 期待通りの悪役の最期も北斗の拳の魅力(笑)

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